いつの間にか忘れてた
君と僕の出逢いのこと
小さな頃に一度だけ
ふたりきりで遊んだ
大人の身勝手さには
飽き飽きしてた僕らは
どこか遠くへ行きたいと
気が付いたら走り出してた
ひとりではできないこと
君となら怖くなかった
広がってく世界に
鼻唄混じり恋心
だから
ねぇキスをしよう
僕たちしかいないこの世界で
だから
ねぇ愛し合おう
繋がったままの手のように
歩き疲れた僕たちが
辿り着いたその場所は
一面の砂浜と
穏かな波の音
もう独りは嫌なのと
泣き出しそうな君の顔
ほどけてしまった手を
握りしめて考えた
置き去りにされた箱に
いっぱいの貝殻詰め込んで
「結婚してください」と
精一杯の告白を
だから
ねぇキスをしよう
僕たちしかいないこの世界で
だから
ねぇ愛し合おう
手の中で光る貝殻のように
あれから数十年経って
僕たちは出逢った
一からスタート
一線越えて「0(ゼロ)」に近付く日々
君は笑わなくなった
このまま忘れてしまうの?
君も僕もあの頃と
変わっちゃいないはずなのに
だから
ねぇキスをしよう
僕たちしかいないこの世界で
だから
ねぇ愛し合おう
もう一度ふたりで・・・
だから
ねぇキスをしよう
僕たちが望んだこの世界で
だから
ねぇ愛し合おう
左手に光る指輪のように